ジンバブエ 千億卵

ハイパーインフレで世界最貧国といわれているジンバブエ共和国が、先週公務員の給与を支払った時点で,
国庫金の残高は２１７ドルになったそうです。
国庫残高が217ドルって、インフレ率２億パーセントってどういうことでしょう？

一千億ジンバブエドルで買えるのは、卵３個だけらしいです。
昨年は、病院が伝説のゴブリンに襲われたり、男性のヒッチハイカーがジュジュという儀式のために女性の集団に拉致されたり,なにかと話題のつきないジンバブエですが、世界に対して身を挺して教訓をしめしてくれているといえるかもしれません。

なんで、こんなにもお金の価値が下がってしまったのか。

順番に考えるとこんな感じになるみたいです。

1.政治等が不安定で、国家のトップが愚策を重ねると国が世界の国から信用を失います。
2.国が信用を失うとその国の通貨もまた国際的信用を失ってしまいます。
3.そうすると、インフレが発生します。（物の値段が跳ね上がります。）
4.国は物価がどんどん上がるので、お金が足りなくなり、お金をたくさん発行します。
5.お金がたくさん発行されるほど、その国のお金は価値を失います。世界からみればジンバブエ自体のお金の価値が変わらないから、お金がたくさん発行されると価値を失うわけです。
6.最後は、一千億ジンバブエドルで卵が３個しか買えないくらいに物価が高くなります。
7.公務員の給料払ったら、217ドルしか残らなくなります。

結局お金というのは、信用なのですね。
ジンバブエの今の状況をみているとお金の本質とは何かということがよくわかりますね。

世間では、ジンバブエの国庫残高ばかりが取りざたされているようですが
国家のトップが愚策を重ねると世界から信用を失うって、なんかどこかの国と似ていませんか？
問題を先送りにして、世界有数の借金国であるどこかの国と....
そのどこかの国の借金とその国民の貯蓄額はほぼ同じらしいです。
そのため、世界からはまだ信用されていて、お金の価値がさがっていないみたいです。
（あ、でも今年にはいってからその国のお金価値さがり始めてますね。）
でも、これって何かのきっかけで、バランスがくずれたら、ジンバブエと同じ状況になるのでは？
そうしたら、国民の貯蓄はすべて国に召し上げられる？

怖い怖い、そうならないように、世界から信用を得るためにはなにをすべきか真剣に考えなければなりませんね。

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